
健康な人が寒さを感じない環境でも、手指や足先、おなか、下半身、ときには全身が凍えるくらい冷たくなる「冷え症」。そんなつらい冷え症は、<血行不良>と<エネルギー不足>によって起こると考えられています。
血行不良
血液は酸素や栄養素だけでなく、熱を運んでいます。人体は冷たい空気に触れると、体温が逃げないように末梢血管を収縮させますが、通常、暖かい場所に移動すれば、収縮した末梢血管は元に戻ります。ところが、長時間寒い場所にいたり、寒暖の差が激しい場所を行き来したりすると、調節機能が乱れてしまい、末梢血管が収縮したままとなります。すると、血行が悪くなり、体のすみずみまで熱が届かなくなってしまいます。
エネルギー不足
冷えによって胃腸のはたらきが鈍くなると、消化・吸収能力が弱まってしまいます。すると、栄養素を多く含むものを食べても、そこからエネルギーをうまく作りだせないため、体が温まらず、さらに冷えがひどくなる、という悪循環に陥ってしまいます。
冷えでお悩みの男女170名(女性147名、男性23名)へのアンケートでは、手や足の冷え以外で気になる症状として、「肩こり(62.3%)」「疲れやすい(43.5%)」「むくみやすい(34.1%)」「肌あれ(28.2%)」などが上がりました。
冷えについて自覚症状のある方170名の気になる症状 (複数回答/n=170)

冷え症は、ただ体が冷たく感じるだけではありません。多くの女性を悩ませるさまざまな不調は、冷え症が原因であることも多いのです。
